転職エージェントを使うことを、なんとなく敬遠している人がいます。
「初対面の人と話すのが苦手」「勧誘されそうで怖い」「まだ転職するか決めていないのに相談していいのか」——そういう理由で、エージェントのLINEを無視したり、登録だけして連絡を取らなかったりしている人はたくさんいます。
私もそうでした。エージェントへの登録メールを無視して1ヶ月が経ってしまったことがあります。
でも結局、エージェントを使った転職の方が、1人でやった転職よりずっとうまくいきました。「話すのが苦手」でも、です。
1人で転職すると何が起きるか
転職活動を1人でやると、「判断基準」がなくなります。
「この年収は適正なのか」「この条件は交渉できるのか」「この会社は評判がいいのか悪いのか」——全部自分で調べて、全部自分で判断しないといけない。しかも求人票には都合のいい言葉しか書いてありません。
情報量と経験が少ない状態では、その判断は必ずどこかで歪みます。不安が増えるか、逆に焦って変な選択をするか。どちらかになりやすいんです。
管理人エージェントに求人票の条件の「裏側」を読むお手伝いをしてもらいましょう。たとえば「年間休日105日」がどのくらいキツイのか、など。代わりに確認してもらうためのリストを作ってみても良いかもしれませんね。
コミュニケーション能力が低くても、エージェントで補える
話すのが苦手な人ほど、模擬面接の効果が出る
転職エージェントは書類添削だけじゃなく、面接対策もやってもらえます。よくある質問に対してどう答えるか、模擬面接を通してフィードバックをもらいましょう。
コミュニケーション能力に自信がない人ほど、この事前練習が効きます。1人で考えていると「なんとかなるかな」で済ませがちですが、エージェントとの会話を通して「ここの答えが弱い」と気づける。本番前に修正してしまいましょう。
話すのがどうしても苦手な人は、「退職理由」や「志望動機」をテキストにして、面談前にエージェントにメールで送ってみてください。「喋るのが苦手なので文章にしました。変なところを添削してください。」と最初に丸投げする。こんな使い方もOKです。
年収交渉をエージェントに任せられる
年収交渉は、自分でやると「わがままに思われないか」という不安が先に立って、なかなか言い出せませんよね。でもエージェントを通せば、プロが代わりに交渉してくれます。コミュニケーション能力に不安がある人は特に、エージェントを頼ってください。
「そんなこと言われてもなんて伝えればいいか分からないよ!」という方はこのテンプレをそのまま使ってください。
年収交渉テンプレ(コピペOK)
『現在の年収や今後の生活設計を考慮し、今回の転職では最低でも◯◯万円以上を希望しております。これ以下の条件ですと現職に留まらざるを得ない状況です。企業様への条件打診の際、あらかじめお含みおきいただけますと幸いです』
企業の「内側の情報」を持っている
エージェントは多くの企業と取引をしていて、求人票には載らない情報を持っています。「この会社は残業が多い」「面接官がこういうタイプ」「選考が早く進む」など。
ただし、こちらからうまく聞かないと教えてくれないことも。「この会社、雰囲気いいですか?」と聞いても「アットホームですよ!」とはぐらかされるだけです。
私がブラック企業を炙り出す際にいつも使っていた質問を3つご紹介します。
ブラック企業を炙り出す3つの質問
「この求人、ここ3ヶ月で何人くらい応募して、何人辞めてますか?」
「前任者の方は、どういう理由で退職されたんですか?」
「御社からこの企業に入社した人で、早期退社した人の理由は何ですか?」
これでリアルな数字と理由を引っ張り出せます。
エージェントとの上手な付き合い方
「まだ転職するか決めてない」でもOK
転職エージェントへの相談は、転職を決意してからじゃないといけないと思っている人が多いです。でも「転職を考え始めた」という段階で相談するのが、一番いいタイミングです。
私も「まだ決めていないんですが…」という状態で最初の相談をしたことがあります。その後、何ヶ月か情報収集してから転職活動を本格化させました。
では逆に連絡を取りたくなくなったらどうすれば良いのか。以下の文章をそのままコピペしてメールで送ってしまいましょう。
連絡を止めたいときのメールテンプレ
件名:今後の転職活動について
本文:お世話になっております。◯◯です。現在、現職の状況が変わり、直近での転職活動を一度ストップし、情報収集のみに切り替えることにいたしました。また本格的に動く際にはこちらからご連絡させていただきます。
これでしつこい電話は止まりますし、関係も壊れません。お試しください。
「複数登録していいの?」という疑問への答え
複数登録しても問題ありませんし、エージェントによって得意な業界・職種が違います。2社を並行して使うことで求人の幅と担当者の質を自分で比べながら動けるようになります。ただ、同じ求人に複数のエージェント経由で応募するのは避けてくださいね。
管理人複数登録はマストです。隠す必要は一切なく、むしろ「他も使ってます」と言った方がいい。担当者は「他のエージェントに奪われたくない!」と思って、優良求人を優先的に回してくれることもありますよ。
「1人でやった方が気楽」は思い込みかもしれない
1人でやった方が気楽、という感覚は分かります。でも気楽な分、「この年収が相場かどうか」「この会社を断っていいか」という判断を全部1人で抱えることになります。それが積み重なると、じわじわ消耗します。
コミュニケーション能力に自信がない、人に頼るのが苦手——そういう人ほど、エージェントは「プロに任せる」感覚で使えばいい。転職のプロに頼るのは、弱さじゃなくて戦略です。
まとめ
管理人エージェントはうまく使えば最高のツールですが、流されたら時間の無駄になります。自分の希望を淡々と伝えて情報を吸い取ってください。彼らは転職のプロですが、あなたの人生の責任を取ってくれるわけではない。だからこそ、ドライな感覚で使うのが一番消耗しない実践術になります。

