転職を繰り返す30代へ|7回経験して分かった原因と止め方

踏み出す前に

転職サイトを開いて、しばらく眺めて、結局なにも応募せずに閉じる。

「またこの会社も違った気がする」と思いながら、月曜が来る。30代になってから、そんな時間が増えていませんか。

先に、この記事の答え
転職を繰り返してしまう原因は、回数でも、根性でもありません。会社を選ぶ基準が、毎回「いまの会社の嫌なところ」のままになっていることです。

基準が同じなら、会社の名前が変わっても、行き先は似た会社になります。この記事では、私が7回かけてやっと気づいたことと、次に何を確かめればいいかを書きます。

ひだまり
ひだまり
私は20代から30代にかけて、7回転職しました。正社員のほかに、時給や歩合の仕事もしています。

辞めた理由を並べてみると、ほぼ全部が人間関係でした。

転職を繰り返す人の特徴は、理由が毎回同じこと

転職回数が多い人が、飽きっぽいわけではありません。私の場合、毎回かなり悩んでいました。求人を見ては閉じて、また見ては閉じて、気づけば数か月。

それでも繰り返したのは、辞める理由が毎回ほとんど同じだったからです。

繰り返しているときに共通していた3つ
1|辞めた理由を聞かれると、いつも「人間関係」で答えていた
2|次の会社を「いまより良さそう」で決めていた
3|入る前に確かめたのは、給料と休みの日数だけだった

「人間関係が悪かった」は、事実です。ただ、この言葉のままだと、次の会社を選べません。求人票に「アットホームな職場です」と書いてあっても、それが自分に合うかどうかは分からないからです。

確かめようがない基準で選んで、入ってから確かめる。それを繰り返していました。

ここで、少し都合の悪い数字を出します。

実は、人間関係を理由に辞める人は、そこまで多くありません。

前職を辞めた理由「職場の人間関係が好ましくなかった」
男性 9.0%
女性 11.7%

女性では2番目に多い理由です(1位は労働時間や休日などの条件で12.8%)。男性は、「給料等収入が少なかった」10.1%より下でした。
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査」

1割前後です。同じ職場にいても、人間関係を理由に辞めない人のほうが、ずっと多い。

ひだまり
ひだまり
7回のうちほぼ全部が人間関係だった私は、どう考えても多数派ではありませんでした。

会社の当たり外れだけでは、説明がつきません。認めるのはしんどかったですが、ここを認めたときに、やっと見る場所が変わりました。

ひだまり
ひだまり
会社の名前を変えても、選ぶ基準が同じなら、行き先も似た会社になります。

もうひとつ、30代に関係する数字を。

30代前半の転職入職率(令和6年)
男性 10.3%/女性 13.2%

1年のあいだに転職して新しく入った人の割合です。20代前半(男13.4%・女14.3%)より下がりますが、10人に1人は動いています。30代で動くこと自体は、めずらしくありません。

めずらしくないのは動くことであって、同じ理由で何度も動くことではない。ここが分かれ目だと思っています。

7回のうち、私が間違えていたこと

いま振り返って、いちばん大きかった間違いはこれです。

私は「次の会社」を選んでいませんでした
選んでいたのは「いまの会社じゃない場所」でした。

逃げ先を探すように求人を見ていると、条件を細かく確かめなくなります。早く決めたい気持ちが、会社選びの一番上に来てしまうからです。

転職そのものは悪くありません。合わない場所にい続けて、体や心を壊すほうが取り返しがつかない。

ただ、逃げるために選ぶと、次も逃げたくなる場所を選びやすい。ここだけは、7回やって確かに言えます。

繰り返しが止まったのは、歩合の会社で気づいたこと

転機になったのは、人間関係の良い会社に出会えたから……ではありませんでした。

時給と歩合で働いていた時期です。

ひだまり
ひだまり
できる人は、そもそも基本給からして高かったんです。

どれだけがんばっても、自分の基本給は変わらない。もっと結果を出せば上がったんだと思います。でも正直、少し頑張る気がなくなりました。

このとき初めて、「人間関係」以外の理由で、自分が消耗していることに気づきました。

気づいたのは、この違い
それまで見ていたもの どんな会社なら働きやすいか
そこから見たもの どんな場面なら、自分は続かなくなるのか

前者は、入ってみないと分かりません。後者は、これまでの自分の中にもう答えがあります。

会社の当たり外れを引き当てようとするのをやめて、自分が苦しくなる場面を先に書き出す。順番を変えただけです。

「人間関係が嫌」を、確かめられる言葉にする

立派な自己分析は要りません。これまででいちばん辞めたいと思った瞬間を、1つだけ思い出してください。

「人間関係」を、場面まで細かくすると
「人間関係が悪かった」
忙しいときに、強い口調で一方的に指示された

「評価されなかった」
何ができれば給料が上がるのか、誰も教えてくれなかった

「きつかった」
終わる時間が、毎日読めなかった

ここまで狭めると、面接で聞ける質問に変わります。「人間関係はいいですか」は聞けませんが、「分からないことは、普段どなたに聞く形ですか」なら聞けます。

求人票のどこを見て、面接で何を聞いて、内定後に何を確認するか。その手順はこちらに分けました。

👉 20代で転職2回目は不利?短期離職の面接回答と会社選び

30代で回数が多いと、面接で何を聞かれるか

回数そのものを責められることは、あまりありません。聞かれるのは、だいたいこの2つです。

30代で回数が多い人が聞かれること
1|それぞれの会社に、どのくらいいましたか
2|今回は、何を確かめて応募しましたか

2つ目が本番です。前の会社の不満を並べるほど、「うちでも同じことが起きるのでは」と思われます。

逆に、「前はここを確かめずに入って苦しくなったので、今回はここを聞きました」と言えれば、回数はむしろ材料になります。反省文より、選び方が変わった証拠のほうが強い。

ひだまり
ひだまり
7回も転職した私が言うのも変ですが、回数を隠そうとするほど、話が弱くなります。

隠せないものを隠すより、同じ辞め方をしないと分かる材料を出したほうが早いです。

まとめ|回数ではなく、理由を減らす

今日やること(1つでいい)
1|これまでで、いちばん辞めたいと思った場面を1つ書き出す
2|それを「人間関係」ではなく、その日の出来事の形にする
3|次の面接で聞ける質問の形に直す

転職の回数は、もう減らせません。減らせるのは、辞める理由のほうです。

そして、今の会社で苦手なのが特定の人や部署だけなら、異動や担当変更で動かせないか先に確かめてもいいと思います。転職だけが解決策とは限りません。

ひだまり
ひだまり
会社が世界の全部に見えていた時期が、私にもありました。

そこから外れる手段を1つ持っておくだけで、会社の見え方は変わります。

👉 会社が「世界の全部」だった私が、1円の副業で怖くなくなった話

次の会社を「逃げ先」にしないために
求人を一人で見ていると、どうしても「いまより良さそう」で決めがちです。外から見た自分の経歴が、どこで通用するかは、社内にいると分かりません。

登録を急ぐ必要はありません。7回の転職で私が実際に使った3社を、どんな人に向いているかで分けました。

※転職回数の受け止め方は、会社・職種・在籍期間・退職理由によって変わります。この記事は、回数が多くても必ず不利にならないと保証するものではありません。

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