求人に応募しても、応募しても、返ってこない。
あの感じ、本当にしんどいですよね。
数年前の私が、まさにそれでした。夜中に求人サイトを開いて、保存リストだけがどんどん増えていく。応募ボタンを押す指が、なんか重い。たまに勢いで何社かまとめて出して、数日後に「今回はご縁がなく」のメールが順番に届く。あれを開く瞬間の、胃がすっと落ちる感じ。今でも覚えています。
職歴に自信がない時期って、書類で落ちるたびに「自分そのものを否定された」みたいな気持ちになるんですよね。書類の出来とか、応募先の選び方とか、そういう冷静な話じゃなくて。ただ、しんどい。スマホを伏せて天井を見る。明日も同じことやるのか、と思う。
今日はその、フリーターや既卒で職歴に自信がなくて、書類でずっと落ちてた頃の話を、少しだけします。
落ちてたのは、たぶん努力が足りなかったからじゃない
最初に言っておきたいことがあって。
職歴に自信がなくて書類で落ち続けてる人を見ると、だいたい本人は「自分の頑張りが足りない」と思い込んでます。志望動機をもっと練ろう、もっと熱意を伝えよう、と空回りする。あの感覚、よく分かります。
でも、当時の自分に言ってあげたいんですけど。それ、努力の方向がちょっとずれてました。
理由のひとつが、書類選考のやり方そのものが変わってきたことです。応募が集まる会社だと、担当者が一枚ずつ読む前に、AIやシステムで書類を先にふるいにかけるところが、ここ数年で増えてきました。求人側が求めるキーワードや職歴と、自分の書類がどれだけ噛み合うか。それを機械が先に点数化して、上から順に人間へ回す。そういう流れです。
この仕組み、職務経歴の欄が薄い人にはかなり不利なんですよね。中身を読んでもらう前の、機械の足切りの段階で落ちる。あなたの人柄も、面接で話せばわかる本気度も、その画面にはそもそも映りません。どれだけ志望動機を練り込んでも、機械にとっては「条件が足りない一件」として処理されて終わり。
つまり何が起きてるかというと、職歴に自信がない人ほど、一番苦手な「書類だけで勝負する土俵」で、しかも相手が機械という条件で、いきなり戦わされてるんです。
面接まで行けたら案外いける人、たくさんいます。直接話せば人柄も意欲も伝わるのに、その手前の紙の段階で消えていく。もったいない、というか、土俵がそもそも合っていない。
落ちてたのは、あなたの価値が低いからじゃなくて、勝てない場所で勝負させられてたからかもしれません。
中国輸入で惨敗して、中古せどりに変えた話
ちょっと、転職から離れた話をします。
会社員をやりながら、副業でせどり(安く仕入れて売るやつ)をやっていた時期があります。最初に手を出したのが、中国から商品を仕入れて売る、いわゆる中国輸入でした。安く大量に仕入れられるし、これはいけるぞ、と。
結果は、惨敗でした。
同じ商品を、同じように仕入れて、同じ場所で売っている人が、山ほどいたんです。みんな横並びで、あとは値段の叩き合い。新品で型番が同じなら、買う側は一番安い一件を選ぶだけ。後から入った私が、その消耗戦で勝てるわけがありませんでした。
それで、中古せどりに土俵を変えました。中古は、一点ものが多い。状態も値付けも一つひとつ違うから、機械的な価格比較になりにくいんです。同じ土俵で叩き合う相手が、ぐっと減りました。そうしたら、ぽつぽつ利益が出るようになったんです。
このとき体で覚えたのは、勝てない土俵で頑張っても、努力はぜんぶ溶けていく、ということでした。仕入れの腕より先に、どこで戦うか。そっちのほうが、よっぽど効く。
これ、今の転職の話と、まったく同じなんですよね。
新品の型番比較で埋もれていく中国輸入は、スペックだけで機械にふるいにかけられる書類選考と、そっくりです。横並びの条件で、上から順に弾かれていく。だったら、その土俵から降りればいい。職歴に自信がないなら、なおさら、自分の弱点がそのまま不利になる場所を、わざわざ選ばなくていいんです。
書類で勝負しない場所が、ちゃんとある
それで、ここからが本題です。
世の中には、「書類選考そのものがないルート」があります。
具体的にいうと、就職カレッジ(ジェイック)みたいな、書類選考を飛ばして、いきなり複数の企業と直接会える集団面接会に進める仕組みを持ったサービスです。フリーターや既卒、正社員の経験が浅い人を、もともと前提にして作られています。
AIや紙の足切りにかけられる前に、人として会って話せる。職歴の欄が薄いことだけを理由に、機械の段階で消える。あの一番つらいパターンを、構造ごと飛ばせるわけです。
書類で勝負するのをやめて、人に会って話せる場所に移る。たったそれだけのことで、落ち続けてた時期の重さは、ずいぶん変わるはずです。一人で求人サイトと向き合って消耗してきた時間が長いぶん、これは強く言えます。人生が変わる、なんて大げさな話をしたいわけじゃないです。ただ、朝起きるのが前よりマシになる。その程度のことが、けっこう効くんです。
いい話だけじゃなく、正直な注意点も
ただ、いいことばかり書くのはフェアじゃないので、正直なところも書いておきます。
この手のサービスは、たいてい数日間の就職研修がセットになっています。ビジネスマナーや、面接の受け方など。
正直、これを面倒に感じる人はいると思います。今さら研修か、という気持ちもわかります。時間も拘束されますし、楽な道では決してありません。研修を受けたから全員が必ず受かる、という話でもないです。紹介される求人もIT寄り・営業寄りに偏ることがあって、業種を細かく選びたい人には合わない場合もあります。
それでも、です。
その研修を「面倒な手続き」と受け取るか、「書類で消えていた自分を、面接で渡り合える状態に作り直す準備期間」と受け取るか。ここで、けっこう変わってきます。
職歴で勝負できないなら、別の武器を持って面接に行くしかありません。その武器を無料で持たせてくれる場所だと思える人にとっては、書類で落ち続けるより、ずっと前に進めるルートになるはずです。
一人で抱えなくていい話
ここまで読んでくれた人に、ひとつだけ。
職歴に自信がない状態で、一人で求人サイトと向き合い続けるのって、本当に消耗します。落ちた理由も教えてもらえないまま、ただお祈りメールだけが溜まっていく。私はあれで、何ヶ月かほぼ動けなくなった時期がありました。
それを自力でなんとかしようとして、また書類を直して、また落ちて、というのを繰り返すくらいなら。一回、書類で戦わなくていい場所に、ぜんぶ任せてみてもいいんじゃないかと思います。
登録したからといって、いきなり何かを決めさせられるわけじゃないです。まずは話を聞いてもらうだけでも大丈夫。「職歴に自信がないんですけど」と、そのまま言っていい場所です。
焦らなくて、いいと思います。
ただ、戦う土俵だけは、今より自分に合った場所に、そっと変えてみてください。
それだけで、明日のしんどさが、少しマシになるかもしれません。


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