「転職エージェントって、実際に使っている人ってどのくらいいるんだろう」
転職を考えはじめたとき、最初にそう思いませんでしたか。
ネットで調べると出てくるのは「絶対使うべき!」という記事ばかり。
でも書いているのが転職エージェント自身だったりして、なんか信用しきれない。
わかります。私も最初はそうでした。
この記事では、転職エージェントが自社で出しているデータではなく、第三者の調査機関が実施したデータだけを使って、実際のところどうなのかを整理しています。
転職7回、副業(物販・ウェブライター)も経験してきた私が、数字を読み解きながら正直にお伝えします。
転職エージェントを使う人は、思ったより少ない
まずここから。
「転職エージェント、みんな使ってるんでしょ?」と思っている方、実は多いです。
でも調査を見ると、意外とそうでもない。
2024年3月に実施された調査(転職経験のある20〜40代・1,002人対象)では、転職エージェントを使ったことがない人は61.8%。利用経験者は約38%でした。
別の調査(2017〜2023年に転職を完了した159名対象)では49%と出ていますが、これは「転職が完了した人」に絞った調査なので、少し高めに出ています。
まとめると、転職経験者全体でいえば約4割弱〜5割がエージェントを利用しているというのが実態です。
📊 年代別・エージェント利用率
- 20代44%
- 30代48%
- 40代52%
- 50代以上58%
年齢が上がるほど利用率が高くなっています。
30代で約半数というのは、「まだ自力でいける」「使うのが怖い」という人がそれなりにいる、ということでもあります。
利用率は年々増えていて、2017〜2019年の45%から2023年には56%まで上がっています。
「なんとなく使わない」という人が少しずつ減ってきているのは確かです。
使った人の約7割が「満足した」と答えている
利用率の次に気になるのは「使ってよかったのか」ですよね。
日本の人事部が2024年に実施した転職後の満足度調査によると、転職エージェント経由で転職した人の67.4%が「満足している」と回答しています。
📈 満足度データまとめ
- 転職後の満足度(エージェント経由)67.4%
- 次回も使いたい(再利用意向)77.7%
「使ってよかった」だけなら、その場の印象かもしれない。
でも「また使いたい」という再利用意向が8割近くあるというのは、体験として良かったと判断した人が多いということです。使って後悔していたら、また使いたいとは思いませんから。
満足した人と、しなかった人の違いはどこにあるか
満足度67.4%は高い数字ですが、裏を返せば約3割は満足していません。
この差はどこから来るのか。私の経験と照らし合わせると、大きく2つに分かれると思っています。
ひとつは「担当者との相性と使い方」の問題です。
転職エージェントは、転職が決まると企業から報酬が入るビジネスモデルです。だから担当者によっては、無意識に「早く決めさせたい」という空気が出ることがある。
私がウェブライターをやっていたとき、似たことを感じました。
クライアントから「この方向で書いて」と言われると、疑わずそのまま書いてしまいがちなんですよね。でもそれを続けていると、読者に刺さらない記事ばかりになっていった。
自分の軸を持って、必要なものは取り入れて、そうでないものは断る。その判断が大事だと気づいてから、仕事の質が変わりました。
転職エージェントとの付き合い方も同じです。
「情報をもらう相手」として使いながら、判断は自分でする。このスタンスでいられた人が、満足度の高いグループに入っていると思います。
もうひとつは「使い始めるタイミング」の問題です。
自分の中で「何を解決したいか」がまだ整理できていないうちに登録すると、担当者のペースに乗せられやすい。
エージェントを使う前に、「今の職場の何が嫌なのか」「転職して何を変えたいのか」を言葉にしておくだけで、担当者との最初の面談の質がまったく変わります。
今日からできること
✅ まず3つだけやってみてください
① 「転職で何を変えたいか」を一言で書く
「給料を上げたい」ではなく、「なぜ上げたいのか」「いくら必要なのか」まで掘り下げてみてください。これができていると、担当者に希望を正確に伝えられます。
② 複数のエージェントに登録して比べる
1社だけだと比較ができません。担当者の質も紹介される求人も、エージェントによってかなり違います。2〜3社に同時登録して、「どこが自分に合うか」を見極めてください。
③ 連絡頻度や進め方は最初に伝える
「週1でまとめてご連絡ください」「まだ転職時期は決まっていません」——これを最初の面談で言えるかどうかで、その後のやり取りのストレスが全然違います。
まとめ
転職エージェントの利用率は転職経験者の約4〜5割。
使った人の約7割が満足し、8割近くが「また使いたい」と答えています。
満足した人と満足しなかった人の差は、エージェントの良し悪しより、使い方と準備の差だと私は思っています。
ひとりで悩まなくて、大丈夫です。
まずは話を聞いてみるだけでも、今の自分の市場価値や転職市場の状況が見えてきます。
【参考データ出典】
・Hiraku agent × ゼネラルリサーチ「転職に関する実態調査」(2024年3月実施, n=1,002)
・studio-tale「転職エージェント利用アンケート」(n=159)
・日本の人事部「転職後の満足度に関する調査」(2024年12月実施)

