会社を辞めた。でも、副業の収入が少しある。
「副業を続けたら失業保険はもらえない?」「少額でも申告するの?」と迷っている人へ。先に答えを書きます。

私は会社員をしながら、せどりとWebライターを経験しました。ただし、失業保険を受け取りながら副業をした経験はありません。制度の部分は、厚生労働省とハローワークの資料で確認しています。
副業があっても受け取れる人
失業保険は、仕事を探している人の生活を支える制度です。そのため、会社員として再就職する意思があり、すぐに働けて、求職活動をしていることが必要です。
副業を続けているだけで、ただちに対象外になるわけではありません。ただし、働く時間や続け方によっては「就職」や「自営」と判断されます。
反対に、副業だけで生活すると決め、会社員としての仕事を探していない人は、原則として失業中とは扱われません。
働いた時間で扱いが変わる
数字を全部覚える必要はありません。まず見るのは、次の3つです。
1日4時間以上働いた日
原則として、その日分の失業保険は出ません。ただし、受け取れる日数からすぐ消えるわけではありません。
たとえば、認定期間の28日間に3日働いたなら、今回は働かなかった25日分を受け取ります。働いた3日分は残り、失業状態が続けば後の認定期間に回ります。
次の振り込みに3日分が上乗せされるのではなく、最後に受け取り終わる予定が3日分後ろへずれるイメージです。
受け取れる期間は、原則として離職日の翌日から1年間。期限を過ぎた分は受け取れません。

1日4時間未満働いた日
この日は失業の認定を受けますが、副業収入によって支給額が変わります。
どこから減額されるかは、離職前の賃金や基本手当の日額によって変わります。ネットで見た「1日○円まで」という数字を自分に当てはめず、ハローワークで確認してください。
週20時間以上の継続的な仕事
パートやアルバイトという名前でも、週20時間以上の継続的な仕事に就くと、原則として就職扱いになります。
週20時間に近い契約を結ぶなら、働き始めてからではなく、契約前に勤務条件をハローワークへ見せてください。
副業の種類ごとに、申告する内容を整理する
副業はWebライターとせどりだけではありません。仕事の名前より、いつ、どれくらい働き、いつ収入を得たかで整理すると分かりやすくなります。
アルバイト・単発勤務
実際に働いた日と時間を残します。シフト表や勤務先からのメールも消さずに保管してください。
ライター・デザインなどの業務委託
入金日だけでなく、作業した日と時間を残します。納品日と入金日が違う場合は、両方が分かるようにします。
せどり・ハンドメイド・ネット販売
売れた日だけが仕事とは限りません。仕入れ、制作、撮影、出品、梱包、発送をした日と時間も対象になり得ます。
自宅の不用品を数点売っただけなのか、商品を仕入れて継続販売しているのかでも扱いは変わります。販売履歴と作業内容を窓口で見せるのが確実です。
記録は申告書に合わせればいい
新しい記録帳を作り、毎日5項目も書く必要はありません。失業認定申告書へ記入できるように、次の内容が分かれば大丈夫です。
たとえば、「9月2日・ライター作業3時間・報酬5,000円・9月末入金予定」と1行あれば確認できます。シフト表、業務連絡、請求書、販売履歴も一緒に残しておくと説明が早くなります。
窓口では、このまま聞けばいい
退職後に作業時間を増やした、新しい仕事を受けた、すでに申告していない作業へ気づいた。そんなときも、次の認定日まで放置せず、管轄のハローワークへ連絡してください。
申告しただけで、全部止まるわけではない
副業を申告したからといって、失業保険がすべて止まるわけではありません。働いた時間と収入に応じて、支給・減額・不支給などが判断されます。
自分で「これは仕事ではない」と決めて隠すほうが、あとで説明が難しくなります。迷う作業も申告書へ書き、判断は窓口へ任せる。そのほうが早くて安全です。
副業を休んだほうがいい人、続けてもいい人
制度上できることと、実際に続ける価値があるかは別です。
副業収入が月に数千円で、記録や申告に疲れ、求人への応募まで止まっている。そんな状態なら、いったん副業を休んで転職活動へ集中するのも現実的です。
生活費の足しになっている、以前からの取引先を失いたくないなど、続ける理由があるなら、無理にやめる必要はありません。先に仕事内容と時間を伝え、申告しながら続けます。

私も副業を経験しましたが、金額が小さい時期ほど「この時間を仕事探しに使ったほうがいいのでは」と迷いました。副業を続けること自体を目的にしなくて大丈夫です。
再就職する意思は、仕事探しで自然に伝わる
失業保険をもらうためだけに、形だけの実績を作ろうとすると疲れます。再就職したい会社へ応募する、仕事の相談をする。実際に次を探していれば、その行動がそのまま求職活動になります。
求人を眺めるだけでは、原則として求職活動実績にはなりません。とはいえ、数を稼ぐことが目的ではありません。気になる求人へ1件応募するか、ハローワークや転職エージェントで職業相談をするところからで十分です。
副業の申告だけで頭がいっぱいになり、本来の仕事探しが止まるのが一番もったいないです。私も求人を開いては閉じ、保存だけが増えた時期がありました。求人選びや面接の日程調整を一人で抱えるのが重い人は、外に頼る方法もあります。
まとめ|申告してから、続けるか決める
副業を続けるか、休むかは、窓口で扱いを確認してから決めれば間に合います。隠したまま抱え込まず、今の働き方をそのまま伝えてください。
👉 会社が「世界の全部」だった私が、1円の副業で怖くなくなった話
※本記事は2026年9月時点の厚生労働省・ハローワークの公表資料をもとに作成しています。副業の内容、契約時間、収入、求職状況によって判断は異なります。最終的な扱いは、住居地を管轄するハローワークへ確認してください。


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