副業していても失業保険はもらえる?4時間の基準と申告方法

踏み出す前に

会社を辞めた。でも、副業の収入が少しある。

「副業を続けたら失業保険はもらえない?」「少額でも申告するの?」と迷っている人へ。先に答えを書きます。

 
先に答え

副業をしていても、失業保険を受け取れる場合はあります。

会社員として再就職するつもりがあり、すぐ働ける状態で、実際に仕事を探していることが前提です。

副業の金額が少なくても、働いた日と時間は申告します。

 

私は会社員をしながら、せどりとWebライターを経験しました。ただし、失業保険を受け取りながら副業をした経験はありません。制度の部分は、厚生労働省とハローワークの資料で確認しています。

副業があっても受け取れる人

失業保険は、仕事を探している人の生活を支える制度です。そのため、会社員として再就職する意思があり、すぐに働けて、求職活動をしていることが必要です。

副業を続けているだけで、ただちに対象外になるわけではありません。ただし、働く時間や続け方によっては「就職」や「自営」と判断されます。

反対に、副業だけで生活すると決め、会社員としての仕事を探していない人は、原則として失業中とは扱われません。

東京ハローワーク「求職者給付に関するQ&A」

働いた時間で扱いが変わる

数字を全部覚える必要はありません。まず見るのは、次の3つです。

 
副業した日の見分け方
1日4時間以上
その日は原則、失業保険が出ません。日数は後ろへ回ります。
1日4時間未満
収入によって、満額・減額・不支給のどれかになります。
週20時間以上の継続的な仕事
アルバイトでも就職扱いになるため、始める前に確認します。

1日4時間以上働いた日

原則として、その日分の失業保険は出ません。ただし、受け取れる日数からすぐ消えるわけではありません。

たとえば、認定期間の28日間に3日働いたなら、今回は働かなかった25日分を受け取ります。働いた3日分は残り、失業状態が続けば後の認定期間に回ります。

次の振り込みに3日分が上乗せされるのではなく、最後に受け取り終わる予定が3日分後ろへずれるイメージです。

後ろへ回せるのは、受給期間の中だけです。
受け取れる期間は、原則として離職日の翌日から1年間。期限を過ぎた分は受け取れません。

失業保険を受け取れる期間は原則1年間

1日4時間未満働いた日

この日は失業の認定を受けますが、副業収入によって支給額が変わります。

 
4時間未満の日は3通り

収入が少ない:満額支給

一定額を超える:一部減額

収入が多い:その日分は不支給となり、日数は受給期間内で後ろへ回る

どこから減額されるかは、離職前の賃金や基本手当の日額によって変わります。ネットで見た「1日○円まで」という数字を自分に当てはめず、ハローワークで確認してください。

週20時間以上の継続的な仕事

パートやアルバイトという名前でも、週20時間以上の継続的な仕事に就くと、原則として就職扱いになります。

週20時間に近い契約を結ぶなら、働き始めてからではなく、契約前に勤務条件をハローワークへ見せてください。

副業の種類ごとに、申告する内容を整理する

副業はWebライターとせどりだけではありません。仕事の名前より、いつ、どれくらい働き、いつ収入を得たかで整理すると分かりやすくなります。

アルバイト・単発勤務

実際に働いた日と時間を残します。シフト表や勤務先からのメールも消さずに保管してください。

ライター・デザインなどの業務委託

入金日だけでなく、作業した日と時間を残します。納品日と入金日が違う場合は、両方が分かるようにします。

せどり・ハンドメイド・ネット販売

売れた日だけが仕事とは限りません。仕入れ、制作、撮影、出品、梱包、発送をした日と時間も対象になり得ます。

自宅の不用品を数点売っただけなのか、商品を仕入れて継続販売しているのかでも扱いは変わります。販売履歴と作業内容を窓口で見せるのが確実です。

記録は申告書に合わせればいい

新しい記録帳を作り、毎日5項目も書く必要はありません。失業認定申告書へ記入できるように、次の内容が分かれば大丈夫です。

 
残すのは、この3つ

1|働いた日と時間

2|仕事の種類

3|収入額と入金日

たとえば、「9月2日・ライター作業3時間・報酬5,000円・9月末入金予定」と1行あれば確認できます。シフト表、業務連絡、請求書、販売履歴も一緒に残しておくと説明が早くなります。

窓口では、このまま聞けばいい

 
副業の種類を問わず使える聞き方

「退職前から副業をしています。内容は○○で、週○時間ほど、報酬は月○円ほどです。会社員として再就職するつもりです。失業認定申告書のどこに、何を書けばよいですか」

退職後に作業時間を増やした、新しい仕事を受けた、すでに申告していない作業へ気づいた。そんなときも、次の認定日まで放置せず、管轄のハローワークへ連絡してください。

申告しただけで、全部止まるわけではない

副業を申告したからといって、失業保険がすべて止まるわけではありません。働いた時間と収入に応じて、支給・減額・不支給などが判断されます。

自分で「これは仕事ではない」と決めて隠すほうが、あとで説明が難しくなります。迷う作業も申告書へ書き、判断は窓口へ任せる。そのほうが早くて安全です。

 
隠した場合のほうが問題になる
働いた事実や収入を申告せず、不正受給と判断されると、以後の給付が止まり、受け取った金額の返還に加えて追加の納付を命じられる場合があります。
ハローワーク「不正受給の典型例」

副業を休んだほうがいい人、続けてもいい人

制度上できることと、実際に続ける価値があるかは別です。

副業収入が月に数千円で、記録や申告に疲れ、求人への応募まで止まっている。そんな状態なら、いったん副業を休んで転職活動へ集中するのも現実的です。

生活費の足しになっている、以前からの取引先を失いたくないなど、続ける理由があるなら、無理にやめる必要はありません。先に仕事内容と時間を伝え、申告しながら続けます。

 

私も副業を経験しましたが、金額が小さい時期ほど「この時間を仕事探しに使ったほうがいいのでは」と迷いました。副業を続けること自体を目的にしなくて大丈夫です。

再就職する意思は、仕事探しで自然に伝わる

失業保険をもらうためだけに、形だけの実績を作ろうとすると疲れます。再就職したい会社へ応募する、仕事の相談をする。実際に次を探していれば、その行動がそのまま求職活動になります。

求人を眺めるだけでは、原則として求職活動実績にはなりません。とはいえ、数を稼ぐことが目的ではありません。気になる求人へ1件応募するか、ハローワークや転職エージェントで職業相談をするところからで十分です。

副業の申告だけで頭がいっぱいになり、本来の仕事探しが止まるのが一番もったいないです。私も求人を開いては閉じ、保存だけが増えた時期がありました。求人選びや面接の日程調整を一人で抱えるのが重い人は、外に頼る方法もあります。

仕事探しまで一人で抱えたくない人へ
7回の転職で実際に使った3社を、「どんな人に合うか」で分けて比較しました。登録するかどうかは、違いを見てから決めれば大丈夫です。

まとめ|申告してから、続けるか決める

 
覚えるのは4つだけ

1|副業をしても、受け取れる場合がある

2|1日4時間と週20時間が大きな目安

3|少額でも、働いた日と時間を申告する

4|負担が大きいなら、副業を休んで仕事探しへ集中してもいい

副業を続けるか、休むかは、窓口で扱いを確認してから決めれば間に合います。隠したまま抱え込まず、今の働き方をそのまま伝えてください。

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※本記事は2026年9月時点の厚生労働省・ハローワークの公表資料をもとに作成しています。副業の内容、契約時間、収入、求職状況によって判断は異なります。最終的な扱いは、住居地を管轄するハローワークへ確認してください。

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