ミスが続いた日。
「自分、この仕事に向いてないのかも」と思ったことはありませんか。
周りは普通にこなしているのに、自分だけ時間がかかる。同じ注意を何度も受ける。夜になると、仕事どころか、社会人そのものに向いていない気がしてくる。
ただ、「向いてない」という言葉だけで、辞めるかどうかを決めるのは少し早いです。
本当に仕事の中身が合っていないこともあります。一方で、疲れている、職場のやり方が合わない、まだ慣れていないという場合もあります。
私は転職を7回しました。そのたびに「この仕事は向いてないのでは」と考えました。実際に合わなかった仕事もあります。しかし、仕事そのものではなく、その会社のやり方が合わなかったこともありました。覚えることが多すぎて、疲れていただけのこともあります。
この記事では、向いてないのか、今しんどいだけなのかを3つの質問で分けます。何か月続けたかだけでは判断しません。見るのは、何がつらいのかを具体的に言えるかです。
仕事が向いてないのかを判断する3つの質問
質問1:休んだあとも、同じ作業が嫌だと思うか
まずは、少し休んだあとに気持ちが変わるかを見ます。
忙しかった日や、ミスをして注意された直後は、仕事全体が嫌に見えます。よく眠れた日や休日には気持ちが少し戻るなら、疲れが強く影響している可能性があります。
ただし、休んで楽になったから「仕事は合っている」、変わらないから「向いていない」と決めることはできません。
質問2:「仕事」ではなく、嫌な「作業」を言えるか
「営業が向いてない」「事務が向いてない」。これだけでは、まだ範囲が広すぎます。
実際の仕事は、いくつもの作業に分かれています。営業なら、新規の電話、既存顧客への訪問、見積書の作成、社内調整。事務なら、電話対応、来客対応、データ入力、数字の確認、資料作成などです。
仕事全部が無理なのではなく、その中の一つが強く負担になっている可能性があります。
ここまで言えれば、ようやく対策を考えられます。
反対に、何が嫌なのかまだ言えないなら、無理に結論を出さなくて大丈夫です。「向いてない」と思った瞬間に何をしていたかを、次に確認します。
質問3:その作業は、会社が変われば避けられるか
嫌な作業が分かったら、それが職種に必ず含まれるのか、今の会社だけのやり方なのかを考えます。
職種名で切り捨てると、選択肢を必要以上に減らします。無理な部分を具体的にできれば、会社の中で調整できるのか、次の求人で避けるべきなのかが見えてきます。
「向いてない」と思いやすいのは、判断に向かないとき
「この仕事は向いてない」と思うのは、どんなときでしょうか。
このときの気持ちが嘘というわけではありません。ただ、仕事全体を判断するには、材料が偏っています。

私も、入社して間もない時期に「この仕事は向いてない」と決めつけたことがあります。
ただ、私の場合は仕事が合わなかったのではなく、覚えることが多くて余裕を失っていただけでした。時間がたち、仕事の流れが分かるようになると、普通に進められるようになりました。
だからといって、全員が3か月待つべきとは思いません。3か月は、私の経験では判断材料が増え始めた時期だっただけです。職種や会社、任される仕事によって変わります。
重要なのは期間ではありません。
この材料が増えているなら、入社直後より冷静に判断できます。
辞める前に、明日やることは1つだけ
細かい表を作ったり、一週間の行動記録を始めたりする必要はありません。
明日、「向いてない」と思った瞬間に、スマホへ作業名を一つだけ残してください。
「仕事が向いてない」という大きな言葉を、実際に起きた小さな出来事へ戻します。同じ作業が何度も出てくるなら、そこが調整すべき場所です。
会社の中で変えられそうなら、一度だけ相談します。
苦手だと訴えるだけではなく、どう変われば仕事が進みやすいかを添えるのがコツです。相談して変われば、辞めずに済むかもしれません。
変わらなくても、「この会社では調整できない」という判断材料が残ります。
期間を待たずに相談・退職準備を優先していいケース
何か月働いたかに関係なく、待つことを優先しなくていい場合もあります。
この場合は、「向いているか」を考える前に、自分を守ることが先です。一人で判断せず、家族や信頼できる人、社内外の相談窓口へ状況を共有してください。
「まだ入社して3か月だから」と、期間だけを理由に我慢する必要はありません。
向いてないと分かった経験は、次の求人選びに使える
本当に仕事が合っていなかったとしても、それで経験が無駄になるわけではありません。
「できなかった」で終わらせず、次の求人を外す条件に変えます。
向いている仕事を一発で当てるのは難しいです。でも、「これは避けたい」が一つ決まれば、求人を選ぶ精度は上がります。
7回転職して私が分かったのも、向いている職業名より、避けたい作業のほうでした。
できないことが増えたのではありません。自分の扱い方が分かってきたということです。
会社のやり方が合わないなら、次の面接では数字を聞く
求人票には、「電話対応少なめ」「ノルマなし」「分業制」といった言葉が並んでいます。
ただし、「少なめ」の基準は会社ごとに違います。次の面接では、言葉を数字に変えて確認してください。
答えの内容だけでなく、具体的に答えてくれるかも見ます。今の仕事で「無理な作業」が一つ分かっていれば、次はその条件を確認できます。
すぐに辞めるかどうかを決める必要はありません。
まず明日、「向いてない」と思った瞬間の作業を一つだけ残す。
職業名ではなく、作業名で考える。そこから、続けるのか、会社のやり方を変えるのか、別の仕事を探すのかが見えてきます。
転職を具体的に考え始めた段階で、自分では確認しにくい職場の実態を知りたい場合は、その会社への紹介実績がある人へ聞く方法もあります。


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